言いたいことはすぐ言う

口が過ぎれば足を取られます。基本的にはWord2ページ程度

社会人6年生、3ヶ所目

社会人6年目に入ろうとした3月末。

(社会人7年目の自分が書いた追記。

煙のスクリーンに映し出された記憶の覚書として。)

 

春の人事が発令され、正直“予想外”の人物として僕の名前が貼り出された。

不夜城”の異名を持つ異動先。

「何をしでかしたんだ?」と、同僚に口々に聞かれたが、一番分からなかったのは僕だ。

 

「(そこの業務を僕がこなせるとでも?)」

「(勤労学生紛いのことをしたから余裕に見られた?)」

そんな思いがパパっと浮かんだが、口を付いたのは

 

「何かの間違いじゃないですか?」

だった。

 

だが、その日のうちに、僕の席は新採に明け渡すことが

決定し、残り僅かな年度末は「訳の分からない新人に苦労をさせない」ために、奔走した。

 

印鑑を押したら即発動出来る文書を紙挟み20枚分作成し

作成したところで気づいた。

 

…僕は不夜城で何をするんだ?

 

門外漢は当たり前の人事異動で、後任のことばかり考えて

僕自身の今後は一切連絡が来なかった。

 

「(これで年度始めに僕の席は無い…なんて無いよな。)」

ハリー・ポッターが組分け帽子に挑む前の気分に陥りながら、帰れない覚悟とYシャツの替えだけは無駄に準備した一週間後

 

『初めまして、今度君が来る係の係長です。』

ようやく異動先から電話が来た。

 

『早速で悪いんだけど、年度始めの前、休日出張に行ってくれ。』

 

それが電話先での最初の言葉だった。