言いたいことはすぐ言う

口が過ぎれば足を取られます。基本的にはWord2ページ程度

全く以て

世の中合縁奇縁とは良く言ったもんだなぁ。

そう呟けば、母親が
『アンタ、煙草吸ってたの?』
と、返してきた。

…滑舌が悪い上、小声で悪かった。
嫌煙家では無いが、愛煙家でもない。
少し理解させるのに時間がかかったが…


例えば今日、終業のチャイムと同時にタクシーに
乗り込めば、運転手はとんだぼっけもん
(鹿児島弁で…何だ?『無鉄砲野郎』?)で、
最終的にはお釣りを誤魔化された。

…130円だが。
コーヒーを奢ったと思えば無事に着いただけで儲け物か。


タクシーを使わざるを得ない理由は病院だったのだが、
運悪く有休を取れない状態だった。


その病院の予約も日付を間違えて予約してた所為で
今日に行かねばならなくなったのだから、テンポが
狂う日は狂うものなのだ。


そんな金曜日のアフター5の予定を何とか済ませ、
たまたまフラリと寄った電気屋では同僚とかち合い、
処方された薬の袋と、VRを見ながら「ほわー」と
声を上げる姿までバッチリ見られた。


気まずくなり、フロアを移しウェアラブルウォッチを見て、
細腕に重ねたりしてたら
『それじゃあ。』と、何故か移動して来やがった。


こんな日は早めに帰るが吉だ。と、店を出て、
スマホを開けば、通知が切れていた状態だったのか
知らない間に飲み会の誘いがあり、自分が気づかなかった
ために、空中分解していた。


ついてないし申し訳ない。
詫びのメッセージを送りながら人混みを移動する。

『あ…』
人混みの中、そこまで大きくないのに聞こえた声に
スマホから顔を上げる。

「…へ?」
8年ぶりに会った、中学の同級生だった。
化粧一つせず、飾り気のない十八女が綻ぶように
笑顔を浮かべる。


ユーミンの卒業写真の先生は面影が変わらずいたが
彼女は少し細く、大人びた意外は面影どころか時も
止まった様に余りに変わらない。

田舎のマンモス(ヤンキー)中学で過ごした3年は、
私の黒歴史の最盛期だ。

そこの時代を知ってる人間で、変わらず優しくあった。


だが、8年越しに彼女の方から話しかけるような
人間扱いをされるとは思っていなかった。

8年前、私は幽霊部員、彼女はキャプテンとして
弓道部に所属していた。
良く首根っこ掴まれ、引きずられたものだ。

そして学校でも指折りの秀才で、生徒会も務めてた
気がする。

高校は地元の進学校
当たり前の様に国公立大学に通い、今は

『大学院に、通ってるんだ。
良かったら今度ゆっくり話でもしようよ。』
彼女らしい全く違和感ない進路と言葉だった。


高校卒業後、就職したことを伝え、lineの交換をした。
初めて中学校の同級生の連絡先が追加された。


8年かぁ。
実家に戻り、久々にアルバムを開く。
当時は迷惑掛けただろうなぁ。

久々に会えただけでアフター5が最高のHappyFridayになった。


ピロン…と、lineの受信が入った。
『いつが空いてる?』

…何でそんなに優しいんだろう。


どうか彼女の今上の幸いを願わずには居られなかった。
全く以て世の中というやつは…

思いがけない救いようがあるから止められない。

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