言いたいことはすぐ言う

口が過ぎれば足を取られます。基本的にはWord2ページ程度

LIMELIGHT

一度光を浴びた人間はその光に取り憑かれる。
私の光は文字通り舞台の光だった。

 

名前の無い役名
動かない表情筋
きらびやかな衣装が映えない衣装殺し

 

そんな自分も“みんな”で浴びた拍手が未だに忘れられない。
強烈な光と音の中で演じた輝かしい一時は彗星のように尾を引く。

 


『地元ミュージカル見に来ない?』

 


久しぶりの友人のlineに画面を見たまま返事が出来なかった。
自分は高校卒業と共にすっぱりと舞台から足を遠ざけた

 

 

つもりだった。
「良いなぁ・・・・」

ぽつりと漏れた言葉は嫉妬か羨望か分からない。
ただ,素直に観ることが出来ない未練たらたらな自分がそこにいた。

 

 

素直に応援すれば良いじゃない,それが嫌なら挑戦すれば良いじゃない
オーディション受ければ良いじゃない。

 

 

・・・一度去った舞台を?
実力不足を肌で感じながらも卒業を言い訳にしか辞めることが出来なかった。
それくらい意気地なしな自分が?

 

今更になって失敗することを恐れている。
仕事で散々失敗しておいて・・・いや,仕事“じゃない”からだろう。

 

自分が好きでやってきた事を見定められるのが嫌なのだ。

 

 

チケットを買って思う。

私にはミュージカルを観る権利“しか”ないんだと。

 

そう割り切らないとどうにも素直に観られない気がするあたり,まだまだねちっこいなぁと思う限りだ。

 

 

 

 

そして最近某ドラマのエキストラ募集に応募した。

矛盾甚だしい人間である。