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言いたいことはすぐ言う

口が過ぎれば足を取られます。基本的にはWord2ページ程度

井の中の蛙、他の井を知らず

出不精の割に目立ちがりや。
自信が無いのに人に会いたい。

あのアカウントの人は本当に存在するのだろうか。
大抵のアカウントの人は「あぁ、何となくわかるな。」という感じだったし、
初対面でもどこか打ち解けた雰囲気はあるもので、心地よかった。

少し社会人として余裕が出来て、とあるきっかけで某お笑い芸人のオフ会に参加する機会があった。

オフ会は、ライブの後、その芸人が懇意にしている店で行われた。
これがジャニーズだとか、もっと規模の大きすぎるものであれば違ったのだろうが、
芸人のネタの面白さとか楽しい話を期待して行ったそこは結構混沌としていた。

『今日の入り(楽屋入り)の服装、あれ下ろしたてだったね。』
『北海道のときのネタと・・・(その時は福岡だった)』
『あ、今日の打ち上げの店○○(写真から推測)だね。』
『割と早めに帰ったね。結構裏口集まってたから打ち上げどころじゃないだろうからね。』


・・・・・私はFBIの集会に来てしまったのだろうか。

 

確かに私の知らないことが次々と出て来る・・・がちょっと待ってくれ。
どうやら私は“追っかけ”集団のオフ会に参加していたらしい。

『そういえば裏口でちょっと私たち羨ましそうに見てた人いたけど仲間に入れてあげればよかったかな。けど別のグループっぽかったし。』
・・・・派閥かよ。

 

場違いだな・・・と思いながら焼き鳥を頬張っていると、
『あ、○○さん来るって。』
『ぐーじさん。今から来る人ね、物凄い古参ファンで気難しい人だから。』
・・・・縦割り社会かよ。

 

『あ、来た。どうぞ。何呑まれます?』
・・・・大奥かよ!!

 

確かに初対面のオフ会で、言葉の交わし合いだがこれは違うぞ、と思った。
なんだか井戸端会議のようだ。

私以外の全員が30代後半~40代。
隣人の世間話よろしくとにかく喋る。
時に『あの人ね・・』と同じオフ会のメンバーであろう(そこにいない)人の悪口も出て来る。

その世間話に当の芸人も登場する。
『あの芸人さん引っ越したのはやっぱりお子さんのために・・』
お隣さん怖ぇぇ・・・

そのオフ会には適当な理由をつけて参加しなくなったのだが、それ以降“ファンの集い”的なものからはそっと距離を置いて、一人で楽しむようになった。

同じ共通のものを見てるつもりでも見る場所がほぼ違うこともあるからだ。
そしてそっと「あぁ、よかったなぁ」と独り言のようにTwitterで呟く。
100人程度のフォロワーからは何の反応もない。
それがまた心地よかったりする。

“ファンの集い”は確かに心地よいのかもしれない。
ただし、行き過ぎたファン同士の繋がりはその集まった影のように混沌としていく。

元々箱入りだった世間知らずの田舎娘がフラフラと俗世を歩くには、まだまだ世間は広く、時々深いものだと思い知らされるのだ。

・・・だけど今日も性懲りもなく、一人、旅の計画を練っては飛行機に、列車に、宿の布団に横たわる自分を想像して、まだ見ぬ出会いに夢を馳せているのだ。