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言いたいことはすぐ言う

口が過ぎれば足を取られます。基本的にはWord2ページ程度

中間で、曖昧な

心象写真

鹿児島の冬はそこまで寒くない。

・・とは言っても今日は最高気温が20℃というヒートテックすら脱いだ日なので
多分温かい内に入るのだろう。

きっと北の方では私が見たことない雪景色が広がっているに違いない。

そんな私の住んでる気候はひとまず置いておいて、少し曖昧な話になる。

何となく、私の周りには

『郷に入っては郷に従え』とか

『長い物には巻かれよ』とか

『朱に交われば赤くなる』だとかいう

“大衆の流れに身を任せる”的なニュアンスが大方を占めている気がする。

何故ならその方が楽だから。何故ならその方が大方正しいことが多いから。
何故なら違和感を覚える自分に対する言い訳が出来るから・・・

他にも挙げたらキリが無いが、
郷は狭いし、長いものはいくらでもあるし、色に至っては朱色だけじゃない。

そんな性悪な返しをすると・・・問い方を変えられる。
『白か黒か』『正しいか間違っているか』『右か左か』
・・・二択が出て来る。

別に灰色でも良い訳だし、

どこかの世界では正しくてどこかでは間違っている、

方向だって上とか前とかあるし、そもそも“答えない”選択肢だってある。

そんな“中間”は結構嫌われている気がする。
はっきりとしないものは飲み込みづらいからだろう。

「“今質問していることに”“あなたが”“答えろ”」
解答がある学校のテストじゃあるまいし曖昧なものであればそれでいいのに・・・・。

当の私は「じゃあお前はどっちなんだよ!!」と相当言われた記憶があるので

曖昧な、嫌われる人間だったように思える。

パソコンが物心ついた時には家にあった私は直ぐにローマ字入力を覚え、

中二病精神で2chとかにも入り浸っていた。

モラルの欠片もない小学校低学年が・・・である。

 

だが、私の親はしっかりしていた。

『個人情報を載せてはいけない。』

『事実でないことが多い。』

『ネットは恐ろしいものだ』と叩き込んでくれた。

お陰で今まで若気の至りを一生の傷にすることなく生きている。
コンビニの冷蔵庫に入った若者はどうなったのだろう・・・・

私が知ってた2chの世界は基本的には悪口の世界だった。
誰がどうとか、誰がああだとか、言い合ったり煽りあったり。


2chの世界でROM専だった私はmixiからとある黒歴史HPだとかを経由して

今はほとんどTwitterに落ち着いている。

自分の好きな人の日常を垣間見る昔の変態貴族みたいなことをしながら

自分もその思いを140字の文字で垣間見せている。

・・・ただ、2chと違うのは、あくまで匿名を装った人格あるアカウントが言い合っていることだと思う。

ハンドルネームだとかスレッドとかをすぐ変えて捨てアカが人格を変えて

方々で言いまわっていたのが、今は一つのアカウントの歴史として残ることが多い。

 

ここでようやく冒頭に戻るのだが、

Twitterでは自分の意見が大義名分と少しずれてたり、

言い方を間違えたとすると“大衆”は我よ我よと叩きに来る。

いわゆる“炎上”だ。

多分自分の意見をすっぱり割り切ってしまえば味方を引き入れての戦乱になるのだが、少しばかり曖昧な答えはどちらも手を差し伸べない。
多分どちらの大義名分にも分類出来てしまう。あるいは出来ないから。

 

正義の名のもとに燃やした炎に今度は事情を知らない野次馬が飛んできて

スクープと言わんばかりに取り上げる。

ちょっとした中間の答えはいつから許されないものになったのだろう。
たかが140字の呟きにそれを込めるほど言葉を匠みに操る人間がそんなに多いとは思えない。

インターネットという真偽が曖昧な世界で顔も名前も本物か分からない。
そんな曖昧さはいつから許されなくなったのだろう。

さだまさしさんの『不良少女白書』を聴きながら雨の夜道を歩く。
未だに理解が追いつかないこの歌を聴きながら

痛いくらい冷え切った足を更に水たまりに沈め、

そこでようやく水たまりにはまったことに気づく。

ふぅ・・とため息をついたその吐息は12月の鹿児島ではまだ透明で目に見えない曖昧なものだ。


榊原まさとし 不良少女白書