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僕の社会人二年目

二年目の春
丁度同じ季節が巡ってきたころ、

僕のそばにいた部長・課長・補佐が全員定年退職した。

 

寂しい出来事だったがそれは新しい出会いの種でもあったし分かりきっていたことだった。

 

 

新しい部長は小柄で見た感じ優しそうだが締めるところは締め、本核を突き
嫌われることを臆せず、現にそれは正しいことが多かった。

 

呑み会好きで僕に様々な知識を与えてくれた。
僕は口減らずでそれをアウトプットと称してよく他人へ知識をひけらかして得意げになっていた。

 

部長は決して人の悪口を言わなかった。
僕が口を滑らせてある人の悪口を言ったら無言で受け流し、聞かなかったことにする。
そんな人だった。

 

 

新しい課長は今でもよくわからない。
何でも元はエリートまっしぐらのコースだったが何故か今ここにいる。
様々な憶測が飛び交ったが僕にとっては照れ屋で寡黙な課長だった。

 

 

新しい補佐は経験豊富で僕を仕事以外でも指導してくれた。
社会経験が無かった僕が一年間仕事の知識を蓄えた一方、社会人としてのマナーを教えてくれた。

 

例えば部長室の掃除が僕の日課に加わった。
今まで仕事さえ出来てればそれでよかった僕にとって新鮮であり、また本当であれば当たり前のこの日課に外部との違いや自分の無知を実感して恥を覚えたのもこの時だ。

 

仕事も補佐と共にすることが増えた。
現場業務が新しく僕に加わり、補佐は時には盾となり僕を守ってくれ
ある時は僕の間違いを正してくれた。

 

上司さんは相変わらず仕事に追われていた。
僕を気遣ってのことだろうが僕の分まで仕事をしてくれ、
後にそれが災いして僕の経験不足で悩むことになる。

 

 

19歳の僕は少しずつこの職場が分かっていった。
そしてそれは社会と少しずつずれを感じて行くことだった。
それぐらい、僕は恵まれた環境にいた。

 

若者離れ 電通が考える未来のためのコミュニケーション術

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