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言いたいことはすぐ言う

口が過ぎれば足を取られます。基本的にはWord2ページ程度

社会人5年目のお悩みアフター5

社会人五年目になった。

僕の隣には若くして伴侶を亡くし,一人娘を県外の大学に送り出した寂しいお父さん,
そして両足不自由で車いすと杖を使いこなす人が僕の隣にやってきた。
仕事には支障がないということだが,全員が『(さて,どうするか)』となったのは言うまでもない。
 
職場の模様替えから始まり,車いすが通るスペースを作り,書類の整理をして,低い所にファイルを詰め込む。
それでも多少の不自由はあるはずだが・・・
 
 
そして僕は職場を変わって初めて飲み会の幹事を任された。
「(さて,どうしようか。)」
飲み会の場所が極端に限られる。
 
県内随一の賑わいを見せる飲み屋街を誇る町だが,
普段は下戸の仮面を被っている自分が一年で行く飲み屋は数少ない。
 
飲み屋が多い=良い店が多い訳では無いので,“良い店”を知ってる部下は重宝がられるし,
上司にとっては若者向けの店に行って部下との会話をする数少ない場でもある。
定例的な飲み会以外めっきり無い昨今,下っ端にとってはある意味重要な“仕事”である。

そんな“夜の仕事”が並ぶ繁華街だが,狭い土地には縦に重なる飲み屋は
基本的に階段だらけの店だ。
 
そういえば・・・と車いすが通れる観点から店を選んだことはなかった。
 
一階にある店,またはエレベーターがある店。
弱ったな。大分店が限られてきたぞ。
1件目「掘りごたつonlyで・・・」却下。
2件目「トイレに段差がありますが」
 
・・・え?
トイレに段差。そこまで考えないと行けないのか。
 
改めて自分の認識の甘さに壁に頭を打ち付けたくなった。
仕事よりアフター5に頭を悩ませるなんて・・・
 
結局4件くらい電話をして店を決めたが,そこの店も人数をぎちぎちに詰めた状態での予約になってしまった。
 
二年目で仕事に余裕を持った僕は,仕事以外で新たな方向を探す事になった。
本人曰く『掘りごたつでも全然張って行くよ。』とのことだが,椅子の方がやっぱり楽らしい。
 
前の職場ではそもそも飲み屋が少なく,行きつけの店をローテションしたらしいが,
せっかく県内随一の飲み屋街がある部署に来たのだから,たくさんの店に行きたいはずだ。
 
本人もせっかくの飲み会なので楽な方が良いだろう。
とはいえ,初めての飲み会は通路が狭く,その次の飲み会は他の人が狭い思いをしてしまった。
けれども本人は割と違和感なく楽しんで貰えたのだろう。
 
補佐からは『あの店良かったね』と褒めてもらう機会が増えた。
 
B5サイズのノートを買った。
公私問わず行った店のメモと大体の値段,バリアフリーか否か。
 
このノートも僕が異動するときに置いていく予定だ。
出来れば続けて,いつかパンフレットでも発刊したいなぁ。
 
そんな小さな野望を持ちながら最近はネットサーフィンをしながら新しい店を探すのにいそしんでいる。
 
 
 
因みにうちのセキュリティが厳しいので,しょっちゅう監視網に引っかかり,
『ぐーじさん,仕事中に飲み屋調べないでください。』
と完全に目を付けられてしまった。
 
「昼休みに調べてますから。」
が最近の僕のもっぱらの口癖だ。